ピーターの法則は階層社会のメカニズムを表している
1969年に、南カリフォルニア大学教授の教育学者だったローレンス・J・ピーター氏によって提唱されたのが、ピーターの法則です。
それは、階層社会のメカニズムを表したもので、有能であるか無能であるかということや、組織のメカニズムの低下について示しています。
この法則は3つに分かれています。
一つ目は能力主義の階層社会で、有能であったスタッフも出世すると無能になるということです。
二つ目は、時の経過で、無能な人は無能のまま、有能な人は管理職になるが、無能になるので、組織は無能な人ばかりになるということを言っています。
三つめは組織の仕事で、出世できるのは、無能になっていない人であるということです。
この法則を打ち破るには人の言葉をよく聞く
ピーターの法則を打ち破る方法を、Automattic社のヒューストン氏が提示しています。
それは、人の言葉をよく聞くという意味のコーチブルになることです。
もしも、あなたと違う意見の人がいたら、その人の話を聞くようにします。
もしも、自分の意見に自信があったとしても、きちんと人の話を聞けば、勉強になるのだと思いましょう。
そうしないとピーターの法則どおり、無能な人になってしまいます。
視野を広げることも大事
視野を広げることも、あなたの可能性を広げます。
ヒューストン氏は、視野の広げ方について、アドバイスをしているので、ご紹介しましょう。
まずは、いろいろな本を読んで、気持ちを高めることです。
そして、様々なタイプの人と仲良くすると、人からいろいろなことを教えてもらえます
また、いろいろな場所へ行き、豊富な体験を味わうのもよいことでしょう。
そうすることで、視野が広がり、豊かな人間性を育みます。
人から多くを学ぶ
たとえば、あなたにフィードバックをしてくれる人は、あなたの成長を望んでいる人です。
そういう人から、たくさんのことを学びましょう。
人からのアドバイスを素直に受けることは、あなたの成長に必要なことです。
身構えないで、心を開いて適切なフィードバックを受け入れ、良いところを取り入れてください。
自分の足りない部分を認め、助言者を敬う
もしも、相手にこの部分を直すと良いとアドバイスを受けたら、自分に足りないところがあったと認めるのです。
そのようにして、自分のすべてを受け入れることで、あなたは大きく成長できます。
人からのアドバイスをありがたく思えるでしょう。
また、そうしたフィードバックやアドバイスを、自ら求めるようにすることも大事です。
フィードバックやアドバイスをしてくれるのは、貴重な人でそれなりのストレスを感じています。
それでも、あなたに助言したいと思っているのは、それだけ、あなたの実力を買っているのです。
そんな存在を大事にしましょう。