KISSの法則

KISSの法則とは、「Keep It Simple,Stupid!」の略

「Keep It Simple,Stupid!」は日本語にすると、「シンプルにした方がいいよ。」という意味です。
このシンプルは、簡単にする、わかりやすくするという意味合いが濃いでしょう。

そもそも、なぜ、このような法則ができたかというと、その起源は戦争にあります。
もしも、戦争の時、戦闘機が壊れてしまっても、すぐに修理できるようにシンプルな構造にしたいと考えた戦闘機業者がいたそうです。
確かに、複雑な構造であれば、すぐに修理できず、その間、相手にやられてしまいます。
こういったことは、ビジネスにもいえることではないでしょうか。

この法則を使う方法の例

たとえば、仕事で資料を作るときに、この法則を使う方法があります。
その際は、スライドを作るのであれば、必要なもののみを載せるようにしましょう。
説明に必要でないものまで、載せてしまうと時間の無駄で、本当に必要なことが見えなくなるからです。

また、説明のための文書を作るのであれば、内容を要約して、読む側にわかりやすくすることも大事です。
要約してあれば、その文書に何が書いてあるのか、一目でわかるので、余計な質問もなくなります。

そして、文章よりも、体言止めを活用することも、この法則に沿っています。
なぜならば、文章で読むと、長いのでなかなか要点がつかみにくいです。
そのため、疑問や誤解が生じて、正しく理解されないことが多々あります。
そういう事態を避けるためには、体言止めがわかりやすいです。

たとえば、会合の時間を守ってほしいということを、伝えるとします。
文章で伝えると、「時間を守って集まることが原則です。そうでないと、その次の業務に差し支えます。」など、回りくどい言い方になりますが、それを体言止めにして「時間厳守」とすれば、わかりやすいです。

プレゼンなどに使える

会社のプレゼンにこの法則を使えます。
シンプルに伝えることで、わかりやすい発表になり、良い評価をもらえるでしょう。
たとえば、新商品のプレゼンなどに使うこともできます。

上記に書いたように、わかりやすいシンプルな資料やスライドを作り、このような商品とアピールしましょう。
その内容が、すぐに相手に伝わり、納得してもらえます。

また、新卒採用の際の企業説明会にも使えます。
シンプルにその会社の良さをアピールすることで、学生に興味を持ってもらえるのです。
学生は、複数の企業を回っているので、長々としたスライドや資料を見ても、飽きてしまう可能性が高いでしょう。
それよりは、ピンポイントで、その会社の良さをアピールした方が心に届くはずです。

このように、KISSの法則は、ビジネスのあらゆる部分で使えます。
工夫して、より円滑に業務が進むようにしてください。