エメットの法則

仕事の先延ばしに関するエメットの法則

エメットの法則は、経営コンサルタントのリタ・エメット氏によるもので、仕事を先延ばしにすると、余計に大変なことになるということを提唱したものです。
エメットの法則の大きな柱は2つあります。
皆さまにも、当てはまることがあるでしょう。
一つずつご紹介しますので、参考になさってください。

ちょっとした理由での先延ばしは、手間がかかることになる

一つ目は、仕事への心配は仕事をこなすことよりも、エネルギーを要するということです。
たとえば、プレゼンテーションで使う資料作りが面倒と思い、まだ大丈夫と先延ばしにしてしまうと、最初の計画を忘れてしまいます。
そうすると、再び資料をそろえたり、知識を習得しなおしたりするので、さらに手間がかかるのです。

これは、勉強にも言えます。
たとえば、授業の復習をその日のうちにやっておけばよいものを、疲れたとか眠いとかの理由で先延ばしにしてしまうと、せっかく覚えた知識を忘れてしまうでしょう。
ノートやメモを見たとしても、思い出せないということになります。
これでは、もったいないです。

このような例からもわかるように、何事も早く取り掛かる方が良いということがエメットの法則の一つ目です。
思い当たることがあるという人は、多いのではないでしょうか。

完璧主義のために困ることもある

二つ目は、完璧主義であるために、困ったことになるということです。
たとえば、完璧主義であるがゆえに、計画を細かく立てて、仕事をしようとします。
すると、その計画だけで、時間が経過してしまうのです。

こういった計画が大事であることは、言うまでもないのですが、それを余りに完璧にしようとするために、余計な時間を使ってしまいます。
それならば、余り細かく計画をたてるよりも、作業に早く取り掛かる方が大事ということです。

一つ目の回避のために、いやだと思うことから先に行う

エメットの法則をうまく活用するには、いやなことや面倒なことから、先に行うことが大事です。
それは、先延ばしにすれば、後で困るという第一の法則を回避することになります。

つい、いやだなと思うことは、後回しにする人が多いですが、それをぐっとこらえて最初に行いましょう。
あとに回せば、それだけ大変になるということを、常に頭の中に置いておくのです。
たとえば、自分なりのルールを決めて、大変なことは後回しにしないようにしてください。

完璧を目指さずに終えることを考えよう

第二の完璧主義者の落とし穴を回避するためには、完璧でなく、作業を終わらせることを目標にしましょう。
完璧にすることばかりを考えると、作業の時間が遅くなってしまいます。
それよりは、終わらせることを念頭に置いて作業した方が、モチベーションが上がるのです。
完璧ということを頭の中から、取り去ってみてください。