262の法則

262の法則は人間の集団に関する法則

人間の集団行動に関する262 の法則をご存知でしょうか。
それは、人間が集団行動をすると、リーダーになる人が2割いて、その人に従う人が6割で、どちらでもなく何もしない人が2割になるということです。
そして、何もしない人の2割以外の人を、集団で活動させると、先ほどとおなじように、何もしない人が2割、新しく出てきます。

さらに、何もしない人のみでグループを作ると、その中にリーダーになる人が2割出てきて、それに従う人6割という同じ結果です。
どんなに優秀な人のみでグループを作っても、同じようになるのが興味深いところでしょう。

つまり、人は何もしない人ばかりのグループでも、何かしなければという気持ちになる人が必ず出てきます。
そして、そういう人は、動ける人ばかりのグループにいれば、人任せになるのです。
どんな組織でも、この法則は成り立ちます。

法則を良い方向で使う

この法則を良い方向で利用するには、どうしたらよいのか、考えてみます。
例えば、会社で考えましょう。

販売戦略を考える会議があるとします。
そこで、どんな人にでも発言してもらうには、この法則を使うと良いのです。
いつも、あまり話さない無口なタイプの人のみで、会議をすると、誰かしらが発言をします。
そして、その集団でリーダーになる人がでてくるのです。

不思議ですが、人はきちんと、自分のいるべき場所を確保できます。
その集団によって、自分がどの位置にいればよいのか、わかるのでしょう。
こうした法則を使うと、社内で様々なチームが作られ、個性的なアイディアが生まれるかもしれません。

良い人間関係にもなる

この法則を人間関係にも当てはめることができます。
たとえば、もしも、あなたと対立するタイプの人が社内や部署内にいるとしても、この法則に従えば、大丈夫です。

あなたと意見の合う人もいるからです。
意見の合う人が2人いて、合わないタイプの人も2人います。
そして、どちらでもないというタイプの人も6人いるということです。

こう考えると、世の中には意見の違う人や話の合わない人がいるのも、当然と思えるでしょう。
逆に、意見が合い話も合う人もいるのだから、孤独感も感じません。
こういったことが自然な法則として、証明されていると思うと気が楽になりませんか。

この法則を知らずに、自分と気の合わない人がいるということで、気をもんでいる人も多いものです。
そのようなことで、気をもむと仕事がつらくなり、人間関係も苦しいものになります。
そうならないように、いつでもこの法則を念頭に置いて、気楽に楽しく生きていきましょう。
割り切って生活できると、人間関係で悩むこともなくなります。