中小企業診断士の資格を取得するメリット

経営全体を学べる

中小企業診断士は、経営に関する資格であり、内容はMBAに似ています。
日本では唯一経営に関するコンサルタントの資格であり、資格取得を通じて、経営全体を学ぶことが出来ます。
自らの経営に興味を持つような方が、取得することの多い資格です。

学ぶ内容としては、中小企業の経営全体を総合的に学び、経済学はもちろん、マーケティング、会計など幅広い分野を学んでいきます。
ただ学ぶとなると、MBAと違い学校ではなく、独学で学んでいく方が多いです。
予備校に通う方は少なく、テキストなどを使い、空いた時間を利用して学んでいきます。

難易度の高い資格

資格としての難易度は、ランキングでAランクと、難関に位置づけられています。
難易度は、税理士よりは低く、行政書士などと同じぐらいのレベルと言えます。
合格率というと、4%前後とやはり難関の資格になります。
Aランクの中小企業診断士ですが、さらにSランクの弁護士など、上の難易度の資格もあります。
ただ行政書士などと難易度は同じといっても、それぞれ資格の特徴が異なるため、どちらが優しいかと一概には言えません。

MBAと違い、学校に通わなくても取得できる資格であり、試験にさえ合格すれば資格取得出来ます。
独学で勉強できるので、ある程度自分のペースで行うことが可能です。

勉強する場合は、それほど法律の暗記をする必要はなく、暗記部分は少ないです。
しかしその反面、企業経営でのコンサルタントのような役割のある資格なので、勉強範囲は浅く広いです。
暗記はあまり必要ないですが、試験では2次試験で記述と口述があり、筆記では適当に行って運良く合格することは、まずありません。

中小企業診断士の試験

試験は毎年1回行われ、1次試験と2次試験があります。
1次試験はマークシートとなっており、2次試験は記述と口述です。
それぞれの試験で1ヶ月程度申し込み期間があり、1次試験は2日間、2次試験は1日間行われ、全国数地区で試験があるので、近くに試験場がない方は近場まで行くことになります。

・1次試験

科目が企業経営理論や財務会計などの7項目となっており、それぞれ試験時間は60分で100点満点です。

・2次試験

記述試験は、4項目あり、それぞれ試験時間は80分で100点満点です。
口述試験は、10分間行われ、数人の面接官を前に、いくつかの質問に答えていきます。
口述試験の方は、ほぼ全員が合格する内容になりますが、手抜きしてはいけません。

合格は、どの項目も満点の40%以上の点数を取り、なおかつ総得点が満点の60%以上で合格です。
試験では2次試験でのみ電卓を使うことができます。
1次試験に合格後2次試験に進むことができ、その年と次の年に2次試験を受けることが出来ます。