ポジショニングマップ

マーケティング戦略を立てる上で活用したいポジショニングマップ

商品を購入してくれている、またサービスを利用してくれている顧客はどのような層なのか、どのような年代なのか、この商品は他社と競争するに当たり本当に優位性を持ったものなのか、こうしたことを考慮して商品などのポジショニングをみつけることは、企業にとって重要な事です。

マーケティング戦略を考える際、先読みするという事が求められていますが、いずれにしても、商品やサービス、業務のポジションをどのように求めていくか、これをしっかり考えなくてはならず、この時に活用できるのが、ポジショニングマップです。

ポジショニングというのは、商品やサービスについてターゲットとなる顧客にしっかり知ってもらうため、競争優位性が高い独自のポジションをしっかりと構築していくことが必要です。
ポジショニングマップではこのポジショニングを導くための手法です。

効果的な利用ができるポジショニングマップをどう作るか

縦軸と横軸を作り、四つの空間の中で業務を考えていくポジショニングマップは、例えば洋服の販売を考える場合、縦軸上が高額、下がリーズナブル、横軸右がスポーティ、横軸左がカジュアル、こうして縦軸と横軸を作り、四つに分けられたところに、競争相手を入れていきます。

スポーティで価格が高めという事なら、右上のエリアに入りますし、リーズナブルでスポーティという事なら右下、高価格だけどカジュアルという事なら左上・・という風に企業をそれぞれのエリアに入れていき、ではどの企業も属していないエリアはどの部分になるのか?これを考えることによって優位性を見いだすことができます。

ポイントはどのようなポジショニングマップを作るにしても、縦軸と横軸に独立性を持たせるという事です。
縦軸にも横軸にも同じような要素が入ってしまうと、何を見たいのか?はっきりしたエリア分けが出来ないマップとなってしまいます。

またその企業が扱っている商品を消費者が購入する時に、何を要因として購入するのか?という事を考えてマップを作るとより戦略を考えやすいポジショニングマップを作る事が出来ます。
こうした作ったポジショニングマップを見ると、そこにすいているエリア、空間が見えるエリアが出てきます。

そこには優位性があると考える事が出来るので、そこにポジショニングをとる事を考えていけばいいのです。
こうしたポジショニングは素早く変わっていくことも多いので、需要予測をしっかりと確認しながら、常に新しいポジショニングを考える必要も出てきます。

市場で何が流行っているのか、何が求められているのかという事を把握するためにも、ポジショニングわけをはっきりとマップの上に可視化すると、この先どのように動けばいいのか?という事も見えてくるのです。