ロジックツリー

効率低下の問題を見つめる

業務改善を行おうとしても、どうしても失敗してしまう、ということはよくある問題。
では、何故業務改善が失敗してしまうのでしょうか?

その問題点は様々ですが、特に大きな問題点であるのが、経営者が「誰かのせいで失敗している」と考えることだ、と下記サイトでも紹介されています。
>>http://www.itmedia.co.jp/im/articles/1004/21/news107.htm

この「誰か」には、様々なものが当てはまるでしょう。
例えば「ライバル会社」、「政治の方向性」などは外部的要員としてよくやり玉に挙げられます。

確かにこれらの問題は、自分で解決することが出来ないものですが、それを理由にして業務改善が進まない、と嘆いても当然状況は改善しません。
諦めて対応をやめてしまえば、悪化の一途をたどります。

そして何よりも問題なのが、「社員」に責任転嫁をすることです。
経営者として、絶対にやってはいけないのが、「この社員が問題で解決できない」という判断。
社員に問題があるのは経営者に問題があるからだ、と改めて考え、それを元にした経営方針の転換を行っていかなければなりません。

業務改善は、ゴールがあるものではありません。
1つの目的に到達したら、次の目的を見つけて改善を続けることが重要です。

これはすべての企業だけではなく、資本主義自体にも言えることですが、立ち止まると崩壊するように出来ています。
業務改善を人のせいにせず、より根本的な解決を目指すために利用することが出来るのが、「ロジックツリー」の考え方なのです。

ロジックツリーの考え方

ロジック

ロジックツリー、直訳するのであれば「理論の木」。
結果というのは、多くの原因が存在しており、樹形図のように広がっています。

原因には他の原因があり、他の原因にはさらに他の原因があるのが常です。
このツリーをたどっていき、根本原因にたどり着くことがロジックツリーという経営理論になります。

この時、個別の問題に注目するだけではいけません。
同時に、問題同士の縦と横の繋がりにも注目する必要があります。
単独で問題を噴出させているのではなく、よりからみ合って問題となっている可能性もあるためです。

縦の問題というのは、アウトプットとアウトカムの2つの関係性から考えることが出来ます。
アウトプットは自分で出来ること、そしてアウトカムはそれによって起こることを指しています。
この2つは似ているようで全く違った存在なので、間違わずに把握し、業務改善に結びつける必要があるといえるでしょう。