報連相を徹底する方法

報連相、これは社会人になると耳にタコができるほど聞きます

報連相、これはどの企業でも必ず新人教育で行う事ですし、業務の中でも必ず、報連相に徹して行う事が大切といわれ続ける言葉です。
報告、連絡、相談、常にこの三つの事をしっかり行っておくことで、自分の身を守る事にもつながるのですが、報連相をしっかりできている人は正直、少ないのではないかと思います。

なぜ報連相が定着していかないのか、まず、部下が上司に対してあまり重要性をもって接していない、という点が挙げられます。
あの人に相談しても答え返ってこないし・・・話しても動いてくれないからどうしようもない、特に問題もないからそのまま実行していいだろう、こうした部下の慢心や上司に対するなめた気持ちが、報連相を行わなくてもいいとかんがえさせる要因となっています。

ころころ変わる社内のルール、これでは報連相どころではない

こういう風にしていこう、こういうルールに沿って動くようにしよう、例えば報告書を書いていたのを簡素化し、当日クラウドを利用してどのような行動をとったか知らせるようにした、しかし報告してこない人も多いので結果また報告書の作成になった、するとまた新しいルールが出来た、という社会の状態が報連相を途切れさせているという事もあります。

部下をまとめる上長がせっかくルールに沿って報告などを行わせているのに、すぐに新ルールが誕生する、そしてまたそれを部下に徹底しなければならない、これでは部下もまたこんなルールすぐに変わるだろう?とやらなくなってしまうのです。

日々の業務がありすぎて報連相まで行きつかない

相談したいことがある、報告しなければならないことがある、それはわかっているのですが、業務がありすぎてこなすことが出来ず、報告したくても連絡したくても、何しろ手が回らない、という状態の部下もいます。

すでに日々いっぱいな状態、またすでに労力を超えている状態では、報連相どころではなく、その日の業務を遂行することで終わってしまっても仕方のないことです。
部下の能力、今抱えている仕事の量などを考慮し、どの位の仕事であれば、ゆとりをもって報連相が活かせる業務となるのか、それを上司がしっかり考えなくてはなりません。

勿論部下が仕事に対して甘い考えを持っているため、報連相に行きつかないという事もありますので、まずはよく部下を観察し、何が足りないのか、また何をすればいいのかをよく考えるべきです。

チェックリストを導入してみてもいい

部下に問題もない、特に仕事上、負荷がかかりすぎという事もない、という事なら部下の慢心という事もありますので、チェックシートを用意し、これをしっかりつけさせて必ずその日に提出されるという事も考えます。

報告する事がないか、連絡することはないか、相談したいことがないか、これを箇条書きにするようなチェックリストを作り、今日の報告書と一緒に提出させます。
報連相に何も書かれていない場合、差し戻しという厳しいルールを作ってもいいでしょう。
定着させるという事が目的となりますので、チェックシートなどをうまく活用していくと、次第に、報連相の重要性を理解するようになります。