知的財産管理技能士を取得するメリット

企業の知的財産を管理する

知的財産は、著作権や商標、特許などの事を言い、これらを企業が取得すると、管理していかないとなりません。
それは、第三者に無断で使われないようにする、コピーされないようにする、外部に情報が漏れないようにするという、厳重な管理が求められます。
知的財産管理技能士このような知的財産を、企業に変わって管理することの出来る知識と技術をもった人々に与えられる資格です。

ただ弁護士などと違い、独占資格とはなっていないので、資格を取得しても、必ずしも知的財産管理の業務を行えるとは限りません。
実際に業務で使用するとなると、特許事務所などのように、専門の事務所を立ち上げて、そこで仕事することになります。
または、資格を有していれば、そのような事務所で採用される可能性もあります。

知的財産に関する資格というと弁護士もあります。
しかし弁護士は専門家としての立場でしか仕事ができず、直接企業の社員として仕事は出来ません。
それが、知的財産管理技能士となると、企業で社員として働き、直接知的財産管理に携われます。
特に最近は、特許などの侵害が問題となっており、この資格は検定資格ながらも、注目が高まってきています。

取得するなら3級がおすすめ

知的財産管理技能士は1級から3級まであり、3級の合格率は60%前後であるのに対し、1級は10%前後と、難関の国家資格なみに難しいです。
独占資格ともなっていないので、会社で役立てるならば、3級の取得がおすすめです。
どの級でも段階を踏まずに受検できますが、1級は実務経験が4年、2級は実務経験が2年以上ないと受検できないので、その意味でも3級が取得しやすいです。

どの級でも学科と実技があり、3級でも同じであり、70%以上の点数を取ると合格となります。
2級または3級は、基本的な部分が出題されるために、独学でも合格は可能です。
または、スクールや講習なども行っているところもあるので、確実に合格を目指すならば、そのようなところに通って学ぶのも1つの方法です。

ただ、毎年難易度は変わっており、どの級にしても毎年10%前後合格率は変動します。
そのために、30%台の年もあれば、60%や70%になるような年もあり、これは受検する年度の出題がどうなるか、こればかりは運でしかありません。
学科はマークシート方式となり、実技は筆記試験となっており、全て選択式です。
2級と3級は、毎年3回試験が行われており、どの回に参加しても問題ありません。
申し込みは1ヶ月前ぐらいまでなので、申し込み締め切りにならない間に、受検申し込みをします。
受検後の合格発表は1ヶ月後と、他の試験と比べると早く、万が一不合格となった場合でも、十分にその年の次の回の受検を受けることは可能です。